Risk Assessment Report
市場ヘッジからBack to Back(直直取引)への移行に伴う、キャッシュフローおよび資産価値への影響分析。
Scroll
先物市場を利用し、在庫保有期間中の価格変動リスクを相殺する仕組みです。
右の図はスクロールに連動します。
相場が下落し「現物の価値」が下がっても、事前に売っておいた「先物の利益」が膨らむことで、タンクの総量(資産価値)が一定に保たれる様子を確認してください。
市場価格
Reason 01
運転資金の圧迫 (証拠金高騰)
@143.6万円 × 600枚
異常事態: 約2.5倍に膨張
21億円 規模
資金が拘束され、月商40億円規模の事業に対し致命的な機会損失を生んでいます。
Reason 02
ベーシスリスクの顕在化
価格推移イメージ
2億円 超 / 月
現物と先物の価格連動性が崩れ(先物高など)、ヘッジが機能せず損失が拡大しています。
先物を利用せず、毎日の仕入れと売却の数量・タイミングを合わせる手法です。
Au市場ヘッジ残高(平均在庫 600kg)の内訳
切り替えフロー(1/23仕入分より)
時間の経過 (市場ヘッジ有から無へ推移) →
IN
仕入れ
OUT
売却
PL(損益計算書)の変動
売上高が相場価格に完全に連動するため、相場変動に伴い売上規模が大きく増減します。また、ヘッジ会計が適用されないため、在庫評価損益や相場変動の影響がPLに直接計上され、会計上の利益が不安定になります。
在庫資産の無防備化
上図の通り、プロセス在庫320kg(時価30億円超相当)に対するヘッジが外れるため、相場下落時にはB/S上の資産価値が直接毀損します。
純度99.99%Au (32kg/日) のフローにおけるリスクと収益の発生メカニズム。
仕入のみ発生 / リスクポジションの構築
Risk Exposure (BS)
0kg → 320kg
BSリスクの蓄積
毎日32kgの仕入(非ヘッジ)のみが発生します。
10日間で合計320kgのリスクポジションがBS上に積み上がります。
この320kgは常に時価評価の対象となります。
オペレーション収益
まだ販売が開始されていないため、日々の確定利益は発生しません。
精錬プロセス(10日間)の待機期間です。
ヘッジ解除後(1月23日以降)に相場が急変した場合の、
移行期間(1/23〜2/5)と完了後(2/6〜)の財務諸表への影響額試算。
前提: 1/23基準価格 26,200円/g (資産総額 約84億円) | 32kg/日の切替
1/23 〜 2/5 (移行期)
2/6 〜 (完了後)
1/23 〜 2/5 (移行期)
2/6 〜 (完了後)
1/23 〜 2/5 (移行期)
影響なし (安定的)
2/6 〜 (完了後)
支払(T+2)と販売(T+3)の入出金サイトズレにより、相場高騰時は1日分の立替資金が増加しますが、約定時点で利益は確定しており、回収は確実です。
在庫の評価・原価計算方法の選択により、経営管理上のPLの見え方が大きく異なります。
「金は金」という思想 / 総量管理
処理のイメージ
最初(1/23〜2/5)に構築した10営業日分(320kg)を「固定のリスクポジション」としてBS計上・管理し続けます。
その後の日々のオペレーションは、「当日仕入れたものを、同日に販売した」とみなして計上します。
期待される効果
現物の色付け / 個別法・先入先出
処理のイメージ
現物に色付けを行い、物理的なモノの流れに即して処理します。
例:2/6に販売したポジションは、1/23に仕入れた在庫であるとして、個別的に原価・損益を計上します。
懸念される影響